小出恵介さん主演の映画「風が強く吹いてる」の作品紹介です。
お正月の風物詩とも言える箱根駅伝。
今まで興味がなかった箱根駅伝への興味をわかせてくれる作品。
たすきに込めた繋ぐ想いが素敵でした。
作品情報
- 監督:大森寿美男
- 原作:三浦しをん
- 配給:松竹
- 公開:2009年10月31日
キャスト
- ハイジ:小出恵介
- カケル:林遣都
- ニコチャン:川村陽介
- ユキ:森廉
- キング:内野謙太
- 神童:橋本淳
- ムサ:ダンテ・カーヴァー
- 王子:中村優一
- ジョータ:斉藤慶太
- ジョージ:斉藤祥太
作品紹介
かつては強豪校でエリートランナーとして活躍していたハイジは、膝の怪我で一線を退いていた。
それでも彼には夢があった。
仲間とともに箱根駅伝を走るという夢が。
その夢の為、密かに準備も進め、自分が食事や掃除、その他の雑用を引き受け、陸上部の寮で自分を含め9人のメンバーを集めていた。
彼らにはそうと知らせぬままに。
あと一人見つかれば10人になり、箱根を目指せる。
そんなある日、彼はカケルの走りを偶然目にした。
そうしてカケルの走りに魅せられた彼は、カケルを自転車で追いかけ「走るのは好きか?」と訊ねたのだ。
そんな出会を経て、生活に困っていた事もあり、ハイジに誘われるがままに陸上競技部の寮アオタケのメンバーとなったカケル。
そうして彼は、カケルの歓迎会を行い、住人みんなに声高らかに宣言したのだ。
「この10人で箱根駅伝を目指す!」と。
カケルを除いては素人ばかりの集まりだった彼ら。
しかも騙されるような形で箱根を目指すことになってしまい、最初は不満もあった。
けれどいつしかハイジの想いに応えたいと思うようになった彼らは、本気で箱根駅伝を目指すように。
笑われても馬鹿にされても、決して諦めなかった彼らが手にした未来とは………。
感想
特に箱根駅伝に興味があった訳ではないのですが、なんとなく見た作品。
軽い気持ちで観てしまいましたが、とても素敵な作品でした。
印象としては、「クールランニング」という古い映画を観た後の感覚に似ているな…と思いました。
ジャマイカが冬季オリンピックに出場というビックリな出来事を描いた作品なのですが、彼らの大学の陸上部が箱根駅伝に出場して、あれだけの成績を収めるという事は、それに近い驚きがあったと思います。
周りの人たちからは無理だと笑われ馬鹿にされる。
それでも彼らは諦めなかった。
ただハイジの為ならと、必死に頑張る男の友情。
そして、そんな風にみんなを動かしまとめてしまう、そんなハイジの人柄がとても素敵でした。
そしてハイジの為に…と頑張っていた他のメンバー達。
彼らも走るという事を通じて、彼らなりに得たものがある所も、とても良かったと思います。
決して一人では出来ない競技。
仲間が居て、その仲間と繋いで行くことに意味があるのかもしれません。
だからこそ、得るものが大きかったのかな?と思えました。
ハイジの後半の走りには、もうやめていいよ…と思うくらいの気持ちになり、号泣させられてしまいました。
「努力の時代は終わった」と何かの本で言われているのを見た事があります。
確かに時代は流れていて、いろいろな事が変わっているのだと思います。
だから本当にそんな時代が来ている、来るのもかしれない。
それでも、頑張っている人を見ると応援したい気持ちになり、頑張っている人が報われると嬉しい気持ちになる。
そしてそんな人達を見る事で、自分自身もなにか頑張ってみたいと思わされる。
そんな気持ちはずっと残るんじゃないかと思いますし、そうであって欲しいなと思いました。
「私も頑張りたい!」そんな力をくれた作品です。
オススメ度&満足度
オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★☆