私を取り巻く小さな世界

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迷惑をかけるのは当たり前。
だから自分も誰かを助けてあげられる人になればいい。
そんな素敵な教員方針のある国があります。
私はそんな風に育っては来てませんが、私を取り巻く小さな世界が、少しでも優しいものになるといいな…というお話。

ベテランシルバードライバー

突然私の前に割り込んできた車。
後部には涙の滴型のシルバーマークが。
しかも禿げていて色は白黒と言うかグレーで、だいぶ年季の入った感じ。

最初の交差点では右折するのに時間がかかり、信号が変わるのでは?と心配してしまうペース。
しかし直線では法定速度をオーバーするくらいのペースで走るおじいちゃん。

次の交差点で赤信号なのに止まらずに交差点へと侵入したと思ったら、交差点中央で停車。
そのまま相手側の信号が青の時も、ずっと停まったまま。
交差点を利用する方とは接触スレスレの感じで、見てる私はハラハラ。

その後私の入りたいと思った左斜めの路地へと侵入。
かなりのスローペースに困っていると、ウインカーを上げ左脇へと停車。
私に道を譲ってくれたのです。

田舎の現実

なかなか大変そうな運転でしたが、その後無事に目的地へと着かれているといいなと思います。

都会での状況は分かりませんが、田舎に住んでいる私の周りではそう言うベテランドライバーさんは沢山居ます。
全ての方が心配になる運転ではなく、何の問題もなく運転されている方の方が多いように感じます。

それでもたまたま出会う心配な運転をされる方の運転が、なかなか印象深すぎるせいか、危ない方が多いのかな?と認識されてしまう気がします。

中には法定速度遵守の安全運転な私なんか、スイスイと追い越して行かれる方も沢山いらっしゃいます。

みんながみんな危ない訳ではない。
でも中には危ない方もいる。
かなりのレベルで心配になる方も。

免許を返納したらいいのに、なんて思われてしまうような方も見受けられます。
それでも安易にそんなことは言えません。
何故なら運転出来ないと生きていけない街だから。

都会と違い、本当に交通の便が悪いし、タクシーは高い。
年金暮らしの方にとって、車は必須アイテムだと思います。

都会のようにお店が近いなら、車なしでも生きられるかも知れない。
けれど最寄りのコンビニですら、車でなければいけない距離。
これが田舎の現実なんですよね。

いつか自分ごとに

自分も遠くない未来に辿り着きます。
必ずシルバーマークをもらうことになります。
私の環境では、シルバーマークが必要になる年齢だからと、簡単に免許を返納出来ないからです。

他人事だった事も、いつか自分ごとになって行く。
そうなった時、私はどうするべきなんだろう?

今から考えても答えは出ないのに、ついつい考えてしまいます。

私の旦那様は私よりずっと若いので、私がシルバーマークをゲットする頃は、旦那様に乗せて貰うと言うのも可能かもしれません。
でも私の旦那様にはナルコレプシーと言う病気があります。
なので今は出かける時には基本私が運転手です。

だから出来る限り運転していたいです。
なるべく迷惑をかけないように。
十分に安全に注意して。

私を取り巻く小さな世界

なるべく迷惑をかけないように…とさっきお話ししましたが、それで一つ思い出した事が。
多分Twitterで見たのだと記憶していますが、インドでは人に迷惑を掛けるのは当たり前、だからあなたも困っている人を助けてあげなさい…と言うように育てられるそうです。

日本は人様の迷惑にならないように…と、比較的今でもそんな感じに育てられるのではないでしょうか?
私はフラッシュバック症候群のせいか、自分の存在を否定しがちです。
だからよく「生きててごめんなさい」と思ってしまうのです。

でもインドのような考え方ならば、迷惑なんて掛けて当たり前と思えるのかな?と。
羨ましく思いますし、素敵な教育方針だなと思いました。
迷惑はかけあうもの、だから迷惑かけたのなら、その分誰かを助けてあげればいいと。

残念ながらそんな風には育てられませんでしたが、そう言う意識に変えていける努力なら出来るかな?
自分を否定する前に、その分恩返ししていこうと切り替えて行く
そうする事で私を取り巻く小さな世界は、少しだけ生きやすい世界になるかも知れないですよね。

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